Skeb公式と創設者なるがみ氏は、不定期に「Skebでやらないこと」をアナウンスしています。
「やらないことリスト」で一覧をツイートして、「やらない理由は過去ツイートを見てね」で締めることが多いです。
この記事ではやらないことリストと理由をまとめます。


となったときに記事を読んで、

となれば幸いです。
目次
2021年10月7日のツイートから
2022年5月14日時点の最新。「今後やるかも」の方は対応済みのもあります。
Skeb今後やるかもリスト
・JCB再審査
・複数カード対応
・プリペイドカードモード(都度与信確保)
・条件付き再送要請(金額UP、資料URLの訂正)
・資料ストレージ
・メール以外にDM・SMSで通知やらないことリスト
・金額表・プラン
・金額で検索
・リクエストやユーザーのタグ付け
・NFT— なるがみ (@nalgami) October 7, 2021
・金額表・プラン
・金額で検索
・リクエストやユーザーのタグ付け
・NFT
・独自のプロフィール
・注意事項
・募集停止中のおまかせ金額の表示
・プログラム・3Dジャンルの追加
金額表・プラン
理由は「完成度の保証→チャージバックのリスク」。
事前の金額による完成度の保証は、例えば3万円以上でフルカラーにしますとSkebの把握していないところで説明した上で、ラフで納品すると「約束が違う!」とクレジットカードのチャージバックのリスクが発生する上に、仮に返金することになっても運営が被る可能性があるのでだめです。
— なるがみ (@nalgami) August 28, 2020
要望は今でも多いですが、今後も無理なんでしょうね。
こちらの記事でも触れてます。
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【Skebコラム】料金表なぜ禁止?→完成度保証が禁止、チャージバックで運営がヤバい
Skebの料金表はなぜ禁止?
「完成度の保証」にチャージバック→多額の損失のリスクがあるため。続きを見る
金額で検索
理由は価格崩壊と人気クリエイターさんが離れるから。
金額帯での検索は短期的には利用者に利益があるけど長期的に見れば
検索結果でアドバンテージを得るために安くする人が増える
影響力のある高価格帯のクリエイターさんが「こんな安いとこでは無理」と離脱する
クライアントさんにとっても知っている作家さんがいなくなり「安い人がいる」だけになる— なるがみ (@nalgami) April 7, 2020
リクエストやユーザーのタグ付け
Pixivやニコニコなど、投稿型サービスの定番機能。
Skebではリクエスト文の単語を自動でタグ化されますが、クリエイター・クライアントを含めユーザーが任意のタグを付けることはできません。
これはやらない理由のツイートが見つかりませんでした。
完成度への不満・リテイク要求などの規約で禁止しているコミュニケーションが発生するためでしょうか?
Pixivの「000users入り」みたいな、金額検索の代わりになるタグも問題視してるかも?

NFT
定期的にやらないツイートが出てますね。
NFTやりません(100億回目)
— なるがみ (@nalgami) December 21, 2021
「NFTってなに?」って人はこのあたりのスレッドを参照。
※技術の話なので、ツイート当時と現在では状況が異なる可能性があります。
NFTでよく聞かれること
1. NFTとは、そのトークンの所有権を証明できるのであって、紐づけられたアートの所有権や著作権を証明するものではない。
2. NFTはDRM(著作権保護技術)ではなく、アートのコピーを防ぐ技術ではない。
3. トークンにはアートのURLが記載されており、原則誰でも閲覧できる。— なるがみ (@nalgami) October 18, 2021

独自のプロフィール、注意事項
現在はTwitterのプロフが同期していますが、それとは別にSkeb独自でプロフを、という要望。
注意事項はNGリストのことですかね。「高額ワード」という設定項目はありますが、禁止にはできません。
理由は「ローカルルール登場で気軽さが失われるかも」。
【プロフィールを設定したい】
例えば「こちらのURLを確認した方だけお送りください」などのローカルルールの登場によって、気軽にリクエストを送れない環境になっていくことを心配しています。現状全体の2割いらっしゃる海外利用者の方も追従が難しいと考えています。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) September 13, 2019
「海外利用者追従が~」は、翻訳が難しいという意味のようです。スラングとかですかね?
あとは許容ラインの問題。明確に線を引かず柔軟に、という方針です。
NG一覧が書けないのは、翻訳が難しい、クライアントがリクエストまでに確認しないといけない項目が増える、NGに上げているもののを過去に描いているとつっこまれる、NGに上げていても極論30万円でリクエストすれば受けるものなどの理由があります
— なるがみ (@nalgami) May 20, 2020
NGリストは書き出したらキリがなかったり、読む方も面倒になりそうですね。
無いのは仕方ないかなーと思います。
募集停止中のおまかせ金額の表示
これも理由ツイートが見つかりませんでした。
「募集再開するとき気軽に値上げできるように」といった感じのツイートを見かけた記憶はあるのですが……。
おそらく、おまかせ金額の自動調整を勧めるのと同じ理由でしょう。
「おまかせ金額の自動調整」機能が設定されているかどうかはクリエイターご本人しか分からないようになっています。値上げするのが気まずいといった場合も是非ご活用ください。
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) September 3, 2020
プログラム・3Dジャンルの追加
理由はSkebのコンセプトでは成立しないから。
みんな勘違いしがちですが、Skebの「打ち合わせなし、リテイクなし、原則個人鑑賞限定」は二次利用されないからこそ成立しているので、プログラムや3DモデルのSkeb版は成立しないことは断言できます。
— なるがみ (@nalgami) January 11, 2022
これは普通にSKIMAとかの「打ち合わせありのサービス使ったら?」と思います。

ちなみに音楽・動画・小説も「やらない・やる予定ない」でしたが現在は対応しています。
Skebのプログラム版、音楽版、3Dモデル版欲しいってめっちゃ言われんだけど、どれも個人鑑賞の目的ではなくて、何らかの用途に使うことがメインだろうからリテイク無しは成立しないと思う。ボイスとあって小説ぐらいじゃないかなぁ。
— なるがみ (@nalgami) September 25, 2019
過去ツイートから
動画・音楽のように実装されたのもあります。
とりあえずスレッドでまとまっているツイートだけ。
2020年7月
なるがみ氏のツイートの数日後に公式からも。
Skeb今後も多分やらないリスト(それぞれに理由があるので過去のツイート検索してね)
・キャンセル理由の通知
・リクエストの既読通知
・納品物のDL通知
・公開日の設定
・複数枚対応
・動画、音楽、プログラム、3Dへの対応
・Kyashを介さない銀行振込、コンビニ払いへの対応
・WebMoney、PayPal対応— なるがみ (@nalgami) July 10, 2020
ご要望が多い下記の機能について、サービスのコンセプトと異なる、気軽さが失われる、手数料率の維持が困難、平均取引金額の低下を招く、機能が複雑化する等の明確な理由があり実装していません。
・キャンセルのメール通知
・キャンセル理由の通知
・リクエストの既読通知
・作品のダウンロード通知— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) July 13, 2020
通知
・キャンセルのメール通知
・キャンセル理由の通知
・リクエストの既読通知
・作品のダウンロード通知
募集
・独自のプロフィール設定
・料金表やプランの設定
・現在承認中のリクエストの件数表示の復活
・リクエストの承認率の表示
・NGリスト(描けないものリスト)
・海外クリエイターの登録受付
・プログラム、3Dへの対応
2022/09/21追記:
Skeb Coinのロードマップで「海外クリエイター」の解禁予定が出ました。
関連記事:【Skebコラム】Skeb Coinの公式サイトとロードマップが公開されました。
検索、閲覧
・検索の強化(特に金額での検索)
・非表示の作品を有料で見る機能
リクエスト送信と納品
・下書き機能
・リクエスト送信前の確認ダイアログ
・送信後にリクエストの内容を修正する機能
・複数人が小額を出し合ってリクエスト
・納品物の公開日の設定
・クリエイターに対する納品期限超過や完成度に対するペナルティ
支払い
・Kyashを介さない銀行振込、コンビニ払いへの対応
・WebMoney対応
・PayPal決済の再開
※対応済み
・動画、音楽への対応
・複数枚の納品 → 複数ファイル対応
・最低金額(イラスト3,000円、ボイス500円)の引き下げ → 最低金額は一律500円に
Pickup
過去ツイートから「やらない理由」を。
さすがに全部は調べきれないので絞って書きます。
キャンセル通知
クリエイター・クライアント両方の要望ツイートをよく見かけます。
まず投げ銭付きお題箱というコンセプトの理由。
キャンセルの通知もクリエイタークライアント共にしません。お題を投げて選ばられるのを待つだけ。複数のリクエストで予算が心配ならマルチポスト機能使ってね。
— なるがみ (@nalgami) June 20, 2020
あと「運営ふざけんな」への誘導効果?
キャンセル通知つけたらキャンセルしたクリエイターさんにネガティブな感情が湧く人がいそう。キャンセル通知がないことで、なんで通知ないのかってクリエイターではなくサービスに対して注視するという心理効果を期待してる。
— なるがみ (@nalgami) June 20, 2020

キャンセル理由
通知と同様、ユーザー要望が多いです。
条件付き再送要請機能がありますが、条件は選択式で文章は書けません。
理由はやっぱりSkebのコンセプト。規約違反やポリシーから離れるのを防ぐため。
キャンセル理由機能は任意にできるようにしたとしても、「他のクリエイターさんは教えてくれてたので理由を教えてください」ってDMで交渉しようとする規約違反のクライアントが増加するのと、「暇な時に来たリクエストから良さそうなのをピックアップする」Skebのポリシーと違うからつけません。
— なるがみ (@nalgami) May 5, 2021
クライアントとしては欲しい機能ですが、実装されたらトラブル爆増しそう。仕方ないですね。

リクエスト送信前の確認ダイアログ
「クライアントが送信をためらう要素」のため無し、とされています。
基本的にクライアントがリクエストの送信を躊躇する要素は徹底排除する(忙しいかどうかはクリエイターが決める、クライアントが迷ったらとりあえず送る)方針なので、最終確認画面やリクエストの現在承認件数、承認率などは表示しません。
— なるがみ (@nalgami) July 11, 2020
個人的にこの理由は納得していません。
というか、NGワードなどのチェックすり抜け防止のためだと思ってました。
エラー出なくなるまでリトライできてしまうので。

2022/05/18追記:
2022年6月1日から施行される改正特定商取引法のため、送信内容確認の確認画面が増えるようです。
画面サンプルには本文も表示されているので、これが確認ダイアログの代わりになりそうですね。
複数人が小額を出し合ってリクエスト
これは初期の頃から「クラウドファンディング的なのはやらない」と明言していますね。
Skebでクラウドファンディング機能(いわゆる相乗り)を導入しないのは以下が理由です。https://t.co/giWOyyHztrhttps://t.co/39xiWXkyVWhttps://t.co/giWOyyHztr
別の事業の経験から客単価が安いほどトラブルが多いという法則があるような気がしているのも導入しない理由として大きいです。 https://t.co/O7d9usFXn4
— なるがみ (@nalgami) September 30, 2020
ほぼ全ての二次創作ガイドラインでクラウドファンディングはNGとなっている。例えばコミッションはOKと明記してあるUNDERTALEでもクラウドファンディングはNG行為の例として書かれている。最後に金額が高額になりがちが描く方も依頼する方も気軽に投げたり募ったりできなくなると思う。1対1の方がいい
— なるがみ (@nalgami) September 7, 2019
1対1のコミッションと比べ、クラウドファンディングは商業性が強くなるとのこと。
決済会社の扱いが変わったり、二次創作で版元のガイドライン・黙認ラインを超える懸念あり。

ちなみにPixivリクエストには「相乗り機能」があります。
これは「承認されたリクエストに対して同額を払う」形式なので「目標額にお金を出し合う」クラファンとは少し仕組みが違いますね。
版元的にOKかは版元のみぞ知る。
まとめのまとめ
不便は不便なりに理由があって実装していない。
不便は不便なりに理由があって実装していないのでごめんね
— なるがみ (@nalgami) May 20, 2020
納得できるできないは別として、やらないことに理由はあるそうです。
理由があるなら仕方ない、くらいの気持ちでサービスに付き合っていくのが良いのかな、と思います。
Skebやらないこと情報まとめの記事はここまでとなります。
追加情報などあれば不定期に更新していきます。
