SkebリクエストのWIP(描いてる途中のイラストなど)は公開してもいいのか?
ChatGPT君に聞いてみた話。
目次
簡単まとめ
- WIP=制作途中の作品は公開していい。
- ChatGPTなどの文章生成AIに規約を聞くと、堂々と嘘をつくことがある。
- 必ず自分の目でガイドラインの確認を。
はじめに
WIPについて
WIP:Work In Process。
日本語訳は業界や界隈によって異なるようですが、Google先生は「仕掛品」と翻訳していました。
Skebだとリクエスト作品の途中経過や制作過程、つまりラフや線画のような描いてる途中のイラストなどを指します。
クリエイターさんが使う言葉ですね。
っていうかラフと線画って別なんですね。知らなかった。
クリエイターは自由にWIPを公開できます。
クリエイターはクライアントの許可なくSNSや同人誌、パトロンサービスに自由に掲載・発表できます。作業配信や途中経過の公開を歓迎しています。
出典:クリエイターガイドライン | Skeb 引用日付:2025/11/02
クライアントの許可を取る必要はありません。そもそも連絡を取るのは規約違反です。
もちろんクライアント側からも連絡禁止です。
リクエスト文に書くのもダメ。
「WIP公開していいよ」、「WIP公開しないで」のどちらもNGです。

という警告が出てリクエストを送れないはず。
ChatGPTに聞く
話変わってChatGPT。
対話型の生成AIサービスです。(Googleの"AIによる概要"から)
チャット=テキストがメインの文章生成AIですが、画像生成もできるとか。
今回はそのChatGPTにSkebの規約を聞いてみよう、という記事になります。
細かい経緯については長くなる&他所様を晒すことになるので割愛。
ChatGPTに聞いてみた
実際に聞いてみた内容を転記します。
※ChatGPTは無料版をカスタマイズ無しで使用。

SkebリクエストのWIP(途中経過)イラストは公開していい?
結論:SkebのWIP(制作途中)イラストは、原則として公開してはいけません。
Skebの公式ガイドラインで、制作過程の共有は禁止と明記されています。
WIP(制作過程・途中経過)の共有は禁止されています。
Skebでは完成した作品のみを納品してください。
制作途中の画像や進捗報告をSNSなどで公開することはできません。
補足説明
- 作品の納品後であれば、クリエイターが完成品をSNSなどで公開することは可能です(非公開リクエストを除く)。
- 依頼者が「途中で確認したい」と希望しても、Skebでは途中経過の共有機能がありません。
- 制作途中を見せたい場合は、Pixivリクエストや個人依頼など別の手段を使う必要があります。
注意点
たとえ自分の宣伝目的であっても、Skeb案件であると特定できる形(例:「Skeb依頼」「@Skeb_jp」などの明示)でWIPを投稿するのは規約違反になります。

これは酷い。
まあ質問も悪かったです。
「クリエイターは~」とか「WIP(途中経過)」のようにワードを増やすと、もう少し慎重な意見が返ってきました。
ただ、何度聞いてもこちらが把握している正しい答えは返ってきませんでした。
「クリエイターが勝手に途中経過を公開してはダメ」という間違った結論になります。
チェック
先に引用した通り、クリエイターは自由にWIPを公開できます。
ChatGPTの回答は根本から間違ってるので全体的にダメです。
が、その中でも指摘が必要なヤバい点をいくつか見ていきます。
出典URLが謎
このアドレスはなんだろう。
開くと404(NotFound)になります。

404ちゃんこと狩野有彩ちゃん。
これは「guidelines」というページも無ければ、「@guidelines」というIDのSkebユーザーもいない、という意味です。
現在のガイドラインは以下のURL。
クリエイターガイドライン:https://lp.skeb.jp/creator
クライアントガイドライン:https://lp.skeb.jp/client
2024年にリニューアルされたときに変更されています。
クリエイターガイドライン(https://t.co/9oNOJHaGRi)、およびクライアントガイドライン(https://t.co/6fCIvH7ksD)をリニューアルしました!
分かりやすくまとめるととともに、要点をまとめた動画を作成しました。
五カ国語に対応しておりますので、共有していただけますと幸いです。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) October 11, 2024
変更前のURLも書いておきます。
クリエイターガイドライン:https://skeb.jp/creator
クライアントガイドライン:https://skeb.jp/client
※アクセスすると変更後のページが開きます(リダイレクトされる)。
「guidelines」は含まれていません。
いやほんと、どこから持ってきたURLなのでしょうね?

非公開リクエストの公開について
作品の納品後であれば、クリエイターが完成品をSNSなどで公開することは可能です(非公開リクエストを除く)。
一見すると正しいです。
カッコの中が間違っています。
非公開リクエストはあくまでのSkeb内では非公開の意味です。
Twitterやpixivなど、非公開リクエストをSkebの外で公開するのは自由です。

特に気になったのは以上です。
Geminiにも聞いてみた
GoogleのAIアシスタント、Gemini。
クロスチェックもしてみようと思い付き、今回初めて使ってみました。
同じ内容を質問します。

Skeb WIPイラスト公開の可否
はい、SkebではクリエイターがリクエストのWIP(制作途中のイラスト)を公開することは歓迎されています。
Skebのクリエイターガイドラインには、以下のような記載があります。
- 作業配信や途中経過の公開を歓迎しています。
- この権利をクライアントが制限することはできません。
- クライアントへ掲載許可の確認等を行わないでください。
したがって、クリエイターの方はクライアントの許可なく、制作過程をSNSなどで自由に公開して大丈夫です。
もし、あなたがクライアントで、WIPの公開を制限したい場合は、Skebの規約上それはできませんのでご注意ください。
クリエイターの方であれば、安心してWIPの公開を楽しんでくださいね!

……大丈夫そうですね。
というか 満点と言っていいのでは。
出典がなかったので「URLつきで出典も書いて」といったらガイドラインURLも出してくれました。
リニューアル前のでしたが。
おかしいこんなはずでは。
まとめ
- SkebはWIPの公開をしていい。
- 文章生成AIに規約を聞くと合ってたり合ってなかったりする。
- 規約やポリシーに関することは必ず自分の目で確認を。
予想外の展開もありましたが、こんな感じでしょうか。
便利な文章生成AIですが、結局はコレです。
ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。
出典:ChatGPT 引用日付:2025/11/02
Gemini は不正確な情報を表示することがあるため、生成された回答を再確認するようにしてください。
出典:Google Gemini 引用日付:2025/11/02
Skebは無料で使えますが、大半のユーザーはお金を払う側か、受け取る側にいると思います。
お金の関わるサービス。
規約はしっかり自分の目で確認することを強くおすすめします。
自分でAI使うのもそうですが、AIで生成して発信されたTwitter投稿やnote記事を鵜呑みにしないよう、くれぐれもご注意を…。
おしまい
今回の記事はここまでとなります。



