動画サムネやグッズなど、Skebで個人鑑賞以外の用途でのリクエストをしたい方へ。
規約上は可能ですが、実際のところSkebはそういった「二次利用」には向いていません。
目次
簡単まとめ
- Skeb連携アカウントでの画像ツイートやプロフィール画像の使用 → 規約で許可済み
- それ以外に使う場合 → リクエスト文に用途を明記(承認=用途の許可)
- ただし、Skebのリクエストは個人鑑賞以外には基本的に不向き

はじめに:クリエイターは制限無し
クライアント向けの記事ですが、先にクリエイターさんの話。
クリエイターはクライアントの許可を得ずに、SNS・同人誌・パトロンサービスなどへ自由に掲載・発表できます。
画像ツイート、Pixiv投稿、「続きはFANBOXで」など、すべて自由です。
※二次創作のアレコレ(グッズは危ないよね等)は今回は省略します。
これは「非公開リクエスト」の作品も同じです。
Skebでは「Private」表示されますが、Skebの外では公開リクエストの作品とまったく同じように掲載・発表できます。
クライアントがリクエスト文でSkebの外での公開制限を設けるのはNG。最悪の場合、BAN対象となります。
逆にクリエイターからクライアントに「画像ツイートしていいか」などと連絡取るのもNGです。

クライアントの利用範囲について
では本題へ。まずはルールの確認から。
利用範囲、二次利用の用途(使い方)について。
個人鑑賞は自由
ダウンロードした作品を画像ビューアで見る。PCやスマホの壁紙に設定する。
こういった個人鑑賞は自由。

SNSでの使用には特例あり
個人鑑賞以外にも例外として認められた利用範囲があります。
第5条 利用者間契約から引用。
(5)作品が納品された場合であっても、作品の著作権、知的財産権、その他一切の権利はクライアントに譲渡されず、クリエイターに帰属するものとします。ただし、クリエイターはクライアントに対し、納品された作品について、個人観賞に用いること、当該クライアントのSNS上のプロフィール画像として使用すること、その他規約とポリシー等に定める範囲に限り、その利用を許諾するものとします。なお、クライアントは、当該利用に際して、当該作品に関するクリエイターの著作者名を表示する義務を負わないものとします。
出典:利用規約 | Skeb 引用日付:2025/10/22
わかりづらいですね。
クライアントガイドライン、著作権の項から引用。
例外として、クライアントと紐づいたSNSのアカウントに限り、クリエイターの許可なく、データを添付してシェアしたり、プロフィール画像として使用することが可能です。
出典:クライアントガイドライン | Skeb 引用日付:2025/10/22
①Skebに登録しているTwitterアカウントで、
②画像ツイートしたりヘッダーやアイコン画像に使う
はOK!
この用途であればリクエスト文に書く必要はありません。
クライアントとクリエイターの双方が規約で同意済みです。

ちなみに「クライアントと紐づいたSNS」は長らくTwitterのみでしたが、現在はMisskey.ioも紐づけられます。
今後も対象のSNSは広がっていく…かもしれません。
それ以外の用途はリクエスト文に書く
当記事の本題の本題。
事前にリクエストの本文内で用途を説明してください。
Skebの特徴である「リクエストから納品まで一往復」を厳守。
個人鑑賞の範疇を超える利用については、事前にリクエストの本文内で用途を説明してください。
出典:クライアントガイドライン | Skeb 引用日付:2025/10/22
リクエスト文に「描いてほしいイラスト内容」と一緒に「用途の説明」を書きましょう。
「承認された」が「用途が許可された」とイコールの扱いになります。
クライアントは原則として個人鑑賞の用途でのみ作品を利用できます。
個人鑑賞の範疇を超える利用は例外的です。事前にリクエスト本文にその用途を記載し、リクエストの承認をもって許可としたとみなされます。(https://t.co/6fCIvH7Sib)(6/8)
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) June 17, 2025
補足:用途について
いくつか。
用途自体に制限無し、商用利用もOK
クリエイターに許可(=承認)されるのであれば制限無し。
自分のリクエストで同人誌を作ってもいいし、抱き枕やアクキーを作ってもOK。
商用は禁止、というような制限もありません。
商用利用禁止と書いた記憶がなかったので、6年前の旧ガイドラインとプロジェクトを持ってきて全文を検索しました。
やはり商用利用禁止を謳う文言はなく、現在のガイドラインと同一の内容が記載されていました。 https://t.co/BZhYBvN9Xv pic.twitter.com/oCZJDjsvzj— なるがみ (@nalgami) October 21, 2025
pixivリクエストは商用利用NG
余談:pixivリクエストのヘルプから引用。
ファン(クライアント)は商用利用を行うことはできません。
原則としてリクエストを依頼したファンは商用利用を行うことはできません。
作品の著作権その他一切の権利はクリエイターに帰属しますので、クリエイター自身が商用利用を行うことは可能です出典:リクエストした作品を商用利用してもいいですか? – pixivヘルプセンター 引用日付:2025/10/22
「原則として」が少し気になりますが、「事前にリクエスト文に用途を書け」のような文は無し。
ついでに「リクエスト作品の権利」のヘルプも引用。
リクエスト機能を利用して投稿された作品の著作権その他一切の権利は、当該作品を創作・登録したクリエイターに帰属します。
ファンは個人的な鑑賞、およびクリエイターのクレジット表記をした上でのファン自身のSNSアカウントへの投稿に限り、投稿作品を使用することができます。出典:リクエスト作品の権利はどうなっていますか? – pixivヘルプセンター 引用日付:2025/10/22
pixivリクエストでは、個人鑑賞とSNS利用以外は避けたほうがよさそうです。

ただし二次利用は非推奨
Skebでの用途の話に戻りまして。
そもそも、Skebは打ち合わせもリテイクも不可。
そのため個人鑑賞以外の用途、「〇〇に使う」といった二次利用にはあまり向いていません。
◯ 同人誌の表紙やオリキャラのデザインを頼みたい
Skebを使うことはお勧めできません。
打ち合わせ・リテイクが不可の他、全ての作品の権利はクリエイターに依存するためです。
打ち合わせやリテイクの強要行為が発覚すると60日間の手数料優遇措置の停止や最悪アカウント凍結のペナルティがあります。— なるがみ (@nalgami) March 4, 2020
Skebを素材依頼の場所に寄せるつもりなく(行き着く先はクラウドソーシングのような価格崩壊)、一貫して個人鑑賞を原則としているので、何か二次利用を前提とする使い方、特に期限までに納品されないと困るようなものは、Skebではなくメール等で正式に仕事として依頼した方が良いです。
— なるがみ (@nalgami) October 14, 2025
納品物が、
モノクロかもしれない。
低解像度かもしれない。
宛名入りjpgの1ファイルだけかもしれない。
などなど、懸念事項が多すぎます。
後から用途の追加・拡大も当然NG。
後から「⚪︎⚪︎に使っていいですか?」とDMしたりは外部打ち合わせに該当しNGです。そういった可能性のあるものに対してSkebを使わないのが一番です。 https://t.co/BlPiJIIJpC
— なるがみ (@nalgami) October 14, 2025

私には相場がわかりません。
二次利用の例
なお、商用(っぽい?)実例も、有るには有ります。
一例として『シロナガス島への帰還』。
同人ゲーム(インディーゲーム)作品ですが、Steam版ではトレーディングカードなどにSkebリクエストのイラストが使われています。

シロナガス島への帰還のSteamトレーディングカード。イラストはSkebリクエストの納品物。
リクエスト文では「シロナガス島への帰還のSteamトレーディングカードを描いていただく存じます。サイズ1920px×1080pxでキャラは~」という文章で用途が説明されていますね。
作者の鬼虫兵庫氏のユーザーページ:鬼虫兵庫 Hyogo Onimushi (@ONIMUSHI_HYOGO) | Skeb

リクエスト文の書き方
Skebでは向いていませんが、それでもリクエストしたい人向け本題。
NG例から行きましょう。
外部での連絡はNG
「DMやメールで連絡して」はNG。
III. 「○○での用途での使用をご承認いただける場合にはDMやメール、PSDでのレイヤーを追加して許可の旨を記載してください」といった外部での連絡や納品物を通したコミュニケーションをクリエイターに強要する行為は規約とポリシーに違反します。(次のポストに続く)
(5/8)
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) June 17, 2025
「PSDでのレイヤーを~」は次で。
コミュニケーションを発生させる許諾の取り方はNG
「それ、承認をもって許可とみなせないよね?」な書き方もNGです。
ガイドライン、著作権から引用。
- 「利用を許可していただける場合は納品物の別レイヤーにメッセージを添えてください」のようなコミュニケーションを発生させる許諾の取り方は規約違反となります。
出典:クライアントガイドライン | Skeb 引用日付:2025/10/22
コミュニケーションを発生させる許諾の取り方は規約違反。
前の項のはDMやメールで、という具体的な指示でした。
この項は具体的に指示しなくてもNG該当する場合があります。
最近、なるがみ氏のツイートでちょうど良いのがあって、
クライアントガイドライン(https://t.co/jlwZH0lIET)に記載の通り「コミュニケーションを発生させる許諾の取り方」はNGです。
これは下記の理由からです。
1. 許諾の可否で料金を調整できないし、その機能の提供の予定はなく、これは個人鑑賞が原則であり二次利用を推奨したくないため。
2.… https://t.co/btmfRvjpJ1— なるがみ (@nalgami) October 14, 2025
この引用元ツイートはすごく良い例だと思いました。
「可能であれば許可を頂きたいです。」
→どうやって回答するの?
リクエストがキャンセルされたら、当然不許可です。キャンセル理由が用途かどうかは別として。
問題は承認&納品されたとき。どうやって許可されたと判断するのか?
「できれば」、「可能なら」という書き方は、作品内容や差分の要望であれば良い書き方だと思います。
しかし、用途の許可を求める場合には「承認=許可」と言えなくなってしまうので、NGです。
ということを踏まえて、正しい書き方の話へ。
〇〇に使います。と書こう
用途の書き方はシンプルにこれ。
「できれば~」とか「可能なら~」ではなく、
- アイコンに使います。
- ヘッダーに使います。
- 動画サムネに使います。
- 抱き枕に使います。
と、はっきり断定した形で書きましょう。
もちろん「用途は〇〇です」とかでもOK。

おまけ:印刷してお届け
すみません、使ったこと無いので忘れてました。記事書き終えてから気づいたのでココに入れます。
Skebには自分がリクエストして納品された作品を、ポスターやタペストリーにして配送してくれるサービスがあります。
ただいまより印刷してお届け新商品「タペストリー」「吸着ポスター」の提供を開始しました。2,500円からご注文いただけます!
印刷してお届けが2,500円から!新商品「タペストリー」「吸着ポスター」提供開始のお知らせhttps://t.co/EV6NLLkEdd
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) January 6, 2023
当記事に関することを手短に箇条書すると
- 規約でクリエイターが同意済みのサービスなので、リクエスト文に用途として書く必要はない
- ただしPSDレイヤーのON/OFFはできず、「プレビューで見えている画」で印刷される
- なのでリクエスト文で「印刷してお届けを利用します」と伝えたほうが良い
- リクエストの詳細項目で「宛名:ありなし両方のファイルを希望」も活用を
です。
なお、この印刷物は個人鑑賞の用途のみで利用可。
作品ごとに注文は一度だけしか注文できないため、「複数注文してグッズ販売」といった利用はできません。
が、それらしい説明が見つかりませんでした。注文ページまで行けば書いてあるかもしれません。
おしまい
個人鑑賞以外の用途でのリクエストの記事はここまでとなります。




