リクエスト送信した直後、そのクリエイターさんのおまかせ金額が上がっていました。
「送る直前の値上げに気づかず、安い金額で送ってしまった!?」──のではないかもしれない、という話。
目次
簡単まとめ
送信後のリクエスト一覧・詳細画面に「おまかせ金額以上」のタグがつくようになったときのツイートから。こういうことです。
クリエイターが「おまかせ金額の自動調整」や「クォリティフィルター」を有効にしている場合リクエストが送信される度におまかせ金額が再計算されます。
おまかせ金額でリクエストを送信したのに、直後におまかせ金額が上昇してしまい本当におまかせ金額で送信したのか不安となる場合の対策機能です。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) December 8, 2023
- クリエイター側の設定によって、リクエスト送信の度におまかせ金額が再計算される。
- 「自分がおまかせ金額で送ったか」はリクエスト一覧で確認できる。
- クリエイターさんに「おまかせ金額上がってるんですけど!」的な圧をかけるのはやめよう。

はじめに
先に引用したツイートの通り、クリエイター設定によってリクエスト送信の直後におまかせ金額が変わる場合があります。
これは昔からある設定項目の機能に、後から追加された仕様による影響です。おそらく2023年ごろ。
今回はその機能の話と、私のお気持ちの話になります。

クリエイター側の設定・機能について
まずは2つの設定の元々の機能と、追加された仕様について見ていきます。
なお、どちらの設定も「第三者にはON/OFFがわからない」仕様になっています。
これは最初からずっと、運営が意図的にそうしているとのこと。
おまかせ金額の自動調整
名前から機能がわかりやすくていいですね。
元々の機能:システムが毎日自動で金額を調整
「あなたの今の相場はこれくらい」といった感じで、毎日自動でおまかせ金額を計算してくれる機能です。
基本的にはリクエストが来ると金額が上昇する仕組み。
デフォルトはOFFで、「始めたばかり」とか「リクエストが来ない」といったクリエイターさんに、ONにしたらどうですか~とアナウンスされています。
金額にお悩みのクリエイターさんは「おまかせ金額の自動調整」機能をお勧めします!
13万件のリクエストと3.6万人のクリエイターの情報から、機械学習を用いてあなたにおすすめの金額を自動で算出します。
金額は毎日更新され、リクエストが来れば来るほど上がり時間経過と共に徐々に下がっていきます— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) September 3, 2020
また、OFFにしたまま「値上げ時の言い訳に使っていいよ」なんてことも言われています。
ある程度リクエストをこなしたクリエイターさん向けでしょうか。
おまかせ金額を自動調整しているかどうかは第三者からは分からないようにしているので、手動で値上げする時に「いやーシステムが勝手に値上げしちゃって・・・」って言ってもらって大丈夫です
— なるがみ (@nalgami) September 3, 2020
「運営をヘイトタンクにしてクリエイターへの不満を散らす」というのは、Skebの機能を調べているとよく出てきますね。

追加仕様:リクエストの度に再計算
よりスピーディに、リクエストが送信される度におまかせ金額が再計算されるようになりました。
もちろん毎日の再計算も残っています。
ただ、「リクエスト時に計算したから、今日のデイリーはやらない」みたいな制御はあるかも?
クォリティフィルター
名前から機能が分かりづらい…
Skeb独自の用語ではなく、Twitterなどにも同名の設定項目があります。
(※Twitterはクオリティフィルター表記)
重複やBOT、スパムや不快なツイートなどをフィルタリングしてくれるそうです。
元々の機能:キャンセル時に最低金額が上昇
リクエストのキャンセル後に最低金額が高くなる機能です。
「最低金額 > おまかせ金額」となったら、おまかせ金額も合わせて高くなります。
自動調整と違い、クリエイターとクライアントのペア間で一時的に適用されます。
クリエイターの設定項目に「クォリティフィルター」が追加されました。
短期間にリクエストの送信とキャンセルを繰り返すクライアントに対し、最低金額を高く表示してリクエストの連投や通知を抑制します。
匿名機能の導入に伴い実装された機能でしたが、無効にできるようになりました。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) July 30, 2019
迷惑・悪質なクライアントへの対応策なのでしょうが、キャンセルしたクライアントに対し一律で適用されます。
まあ悪質かどうかの判定は難しいですし、予防にもなるのでしょう。

詳細は公開されていないので推測を含みますが、こんな感じの仕様。
- 対象の「キャンセル」は、クライアントの取消とクリエイターの否認。
- 承認期限切れ、承認後の納品期限切れ、ギブアップは対象外?
- キャンセルになったリクエストの2倍の金額になる?
- 重ねがけアリなので2回目なら更に倍。
- 適用の有効期限は非公開、ユーザー間の認識では1ヶ月くらい。
- 承認されたら即解除。
特に知られていないのは有効期限は非公開のところでしょうか。
ぴったり1ヶ月ではありません。
連投や大量通知を抑制するための機能なので、対策防止等で非公開とのこと。
クリエイターがクォリティフィルターを有効にしている、かつ同一クリエイター宛のリクエストが一度リクエストがキャンセルされている場合のみ金額制限が発生します。クォリティーフィルターの有効期限はクリエイターとクライアント毎によって違うのと対策されないように公開はしません。
— なるがみ (@nalgami) September 10, 2019
また、適用中にリクエストが承認されたら即解除されます。
キャンセル前に(複数同時に)送ったリクエストや、後から(クォリティフィルター後の金額で)送ったリクエストのどちらでも、です。
追加仕様:送信だけでも少し上昇
リクエストの送信だけでクォリティフィルターの対象となり、最低金額が上昇します。
ほとんどの場合、おまかせ金額も一緒に上昇するかと。
自動調整とクォリティフィルターのどちらかがONの場合、同じ金額で複数送信は無理となりました。
ちなみに、キャンセルの場合とは金額の上昇率が違うようです。
私の実体験では「リクエスト金額の10%(千円単位に切り上げ)」が上がる感じでした。
- 10,000円 → 11,000円(+1,000円)
- 20,000円 → 22,000円(+2,000円)
- 25,000円 → 25,000円(+2,500円→+3,000円?)
また、元々の仕様と同じで承認されると元の金額に戻っていました(解除された)。
送信から承認の数時間で金額が上下したので、自動調整ではなくクォリティフィルターだったと判断しています。
おまかせ金額で送ったか?の確認
(ここからは設定ではなく)確認機能として追加された新仕様の話も。
冒頭で引用したツイートの続きです。
リクエスト詳細画面(https://skeb.jp/requests)で「おまかせ金額以上で表示されるタグ」が追加されました。(金額の横)
おまかせ金額以上で表示されるタグは、おまかせ金額と同額の場合と、おまかせ金額を超える場合で表示が異なります。 pic.twitter.com/ZiUcbpsc1p
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) December 8, 2023
「おまかせ金額が変わっているのに気づかず送ってしまい申し訳ありません。キャンセルして送り直しています。」というリクエスト文を見かけます。
この誤解を防ぐための機能となります。

傾向と対策
2つの設定機能の仕様追加の影響で、同じクリエイターに複数同時にリクエストするのは難しくなりました。金銭的に。
「なぜ?」と「どうするか?」を考えてみます。
どうしてこうなった
なぜ我々クライアントは複数同時にリクエストするのか。
大きく2パターンに分かれると思います。
- ひとつでも多く承認してほしい
- どれかひとつを承認してほしい
まず前者。
「たまにしか募集しない人」、「納品期限が長い人」、「手数料無料期間中」など、様々な理由から複数のリクエストを送って、ひとつでも多く承認してほしい。
これは特に問題ないかと思います。クライアントの財力とクリエイターのスケジュール次第なので。
そして後者。
複数のリクエストを送って、どれかひとつを選んで承認してほしい。
こっちは問題ありそう。
これはSkebで禁止されている打ち合わせには該当しません。
が、打ち合わせに相当するコストが発生する可能性があります。
やや悪意ある言い方ですが、「本来はクライアントが悩むべき時間と労力をクリエイターに丸投げ」になる。
それが運営に問題視されたのではないか、と想像しています。

もちろんクライアントとして、「没にした方を送ってたら承認されてたんじゃ」が怖いという悩みもわかるのですが。辛い。
ではどうするか
凸厳禁!
先に少しだけ。当たり前の話になりますが…
SNSで「おまかせ金額が上がってるんですけど!」とクリエイターさんに連絡してるのをたまに見ます。
BANの対象となるおそれがあります。絶対に避けましょう。
正直、凸ったクライアントがBANされるのは一向に構わないのですが、応じたクリエイターさんも処される可能性があるので…。
別件ですが、私の推しのクリエイターさんがブーストでのリテイク要求(禁止事項!)に応じた結果、ペナルティを受けていたことがあります。
マジでやめてください。

実際によく見るのはマシュマロですけども。スルーしてほしい…
「選んでほしい」はひとつのリクエストに
あらためて、ではどうするか。
「どれかひとつを選んでほしい」は、ひとつのリクエストに収めましょう。
どれかひとつ気に入ったのを選んで欲しいという場合はひとつのリクエストに端的に収めて欲しいです。案を送る度にメール通知がいってしまいます。クォリティフィルターが有効な場合は送るごとに金額が上昇するので一番最後に送ったものが承認されると思います。
— なるがみ (@nalgami) August 28, 2019
単純に通知ウザい問題もありましたね。
複数のキャラから一人を選んでもらうリクエスト文は実際に見たことがあります。
「A子、B子、C子から一人選んで」とか「この作品から好きなキャラを選んで」みたいな。
複数のリクエストを見比べるよりは、ずっと手間が少なくなる…はず。
時間をおく
身も蓋もないですが、クォリティフィルターであれば時間が解決します。
自動調整の方も金額が下がる可能性はありますが…更に上がる可能性もあります。
これはどうしようもないですね。そもそも手動で値上げするかもしれませんし。
まとめ
- リクエスト直後におまかせ金額が変わってた → 自動調整かクォリティフィルターかもね
- リクエスト直前に変わってたか不安 → リクエスト一覧で「おまかせ金額タグ」を確認
- たくさんリクエストしたい → 金か時間で解決を
- クリエイターに案を選んでほしい → ひとつのリクエストに収める
- クリエイターに設定をOFFしてもらえば解決しない? → やめろ

おしまい
今回の記事はここまでとなります。

余談:
ある日、7千円のクリエイターさんへのリクエスト文を練っていたら、1万円になっていました。(送信前に気づいた)
手動の値上げか、他の人のリクエストで自動調整でしょうか。
ままならないですね。
参考資料
(from:nalgami OR from:skeb_jp) 自動調整 - 検索 / X
(from:nalgami OR from:skeb_jp) クォリティフィルター - 検索 / X
※表記ブレすると検索されないので注意
⭕️クォリティフィルター
❌️クォリティフィルタ
❌️クオリティフィルター



