この記事では2021/11のSkeb更新情報をまとめます。
当月中に追加情報があれば反映します。
目次
10月の機能変更
最初から記事タイトルに反しますが、前月の機能追加のアナウンスがありました。
アカウント削除した場合
クリエイターのアカウント削除について2点。
10月は下記の機能が追加されました。
・アカウントを削除した場合、再作成には一定期間の猶予が必要になりました。(締切厳守率のリセット防止。)
・アカウントを削除した場合、過去に納品した作品が非表示となりました。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 12, 2021
再作成には一定期間の猶予が必要
>締切厳守率のリセット防止
以前から悪用されていたのかもしれませんが、後述の「クリエイターが任意の作品を非表示にできる」と合わせて変更した感じがします。
※ややこしいですが、次の項のアカウント削除時に非表示になるのとは別の変更です。
過去に納品した作品が非表示
通常、公開作品はクリエイター、クライアントの両方のユーザーページにサムネが表示されます。匿名と非表示作品はクリエイターのみです。
変更前はクリエイターさんのアカウント削除後も、クライアントのユーザーページにはサムネが残っていました。ただし、クリックすると「404 NOT FOUND」になります。変更後はクライアントのユーザーページのサムネも消えるようになりました。

なお、納品された作品そのものが消えるわけではありません。クライアントのリクエスト完了一覧には残っているため、ダウンロードや印刷してお届けはできます。ただし、作品ページは開けなくなり、ブーストも不可となります。

リクエスト完了一覧から。上が未削除、下が削除後。
公開作品だったのが非表示作品となり、作品ページとブーストのボタンも非表示になった。
アピールと納品後の非表示
・アピールの送信に一定の制限がかかるようになりました。(コピーアンドペーストの内容の送信や連投ができなくなりました。)
・クリエイターが任意の作品を非表示にできるようになりました。ただし締切厳守率が低下し、30日間手数料の割引を受けられなくなります。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 12, 2021
アピールの送信に一定の制限
なるがみ氏は以前から「コピペアピールを減らしたい」とツイートしていました。9月にコピペらしきものは送れないように変更したようです。
新規リクエストのエンゲージメント率が極めて低くなるクライアントが見てコピペだなって分かるようなアピールも送れなくなりました
— なるがみ (@nalgami) September 21, 2021
アピールはブースト同様にチェック班が全文確認しているので、コピペアピールは成功率が低い割にコストが高いので減らしたい。クライアントの嗜好を作品見て読み取った方が成功率高いよ。
— なるがみ (@nalgami) September 21, 2021
>コピーアンドペーストの内容の送信や連投ができなくなりました。
今回の更新ではコピペ判定を強化したということでしょうか。

ちなみにアピールは1クライアントに1回しか送れません。無期限で1回のみです。これは以前からの仕様で「何度も送れるようには今後もしない」とのことです。
アピール何度も送れる仕様には今後もしないです
— なるがみ (@nalgami) September 21, 2021
クリエイターが任意の作品を非表示にできる
クライアントに否定寄りの反応が多かったかなーという変更です。
まずクリエイター側について。クライアントユーザーの想像ですが、
- 特殊性癖しかこない、もうヤダ。
- NSFWしかこない、健全もきてほしい。
- (現在の)おまかせ金額より著しく低い/高いリクエストは隠したい。
こういう場合に有用な機能だと思います。
特殊性癖についての補足で「カレーライス現象」というものがあります。おそらく、なるがみ氏の造語です。
ファーストリクエストが特殊性癖だと立て続けにその界隈からリクエストが飛んでくるカレーライス現象はイラストもボイスも同じかも。
「えっ 今日は全員特殊性癖頼んでもいいのか!!」「おかわりもいいぞ!」
僕もオギャリ散らかしたい人間なので、どんな内容でも快く受けてくれる人が貴重なのは分かる— なるがみ (@nalgami) April 22, 2020
快く受けてくれるクリエイターさんならいいのですが、当然そうでないクリエイターさんもいます。

今回の機能追加で呪縛から解放されることを願います。目覚めた人はどうぞそのままで。
否定的な反応のクライアント側。なるがみ氏も過去に懸念していたことです。
手を抜いた作品だけ恣意的に非表示にする運用が可能となってしまうため今のところ承認後の変更は予定しておりません。すみません!
— なるがみ (@nalgami) March 31, 2020
開発側にも悪用が想像できるからこそ「締切厳守率が低下し、30日間手数料の割引を受けられなくなる」というペナルティ付きなのでしょうが……。

ただ、かつて予定にないと言ったことが実装されるのは嬉しいです。これからも便利になっていって欲しいですね。
与太話
当記事の前に二次創作についての記事を書きました。
-
【Skebコラム】二次創作について
Skebでの二次創作についての読み物記事です。
Skebの規約や公式Twitterへの意見や感想、いくつかの作品の二次創作ガイドラインの紹介など。続きを見る
この記事で挙げた『ウマ娘』と『あんスタ』は11月10日に二次創作ガイドラインの制定や改定がありました。ウマ娘はNSFWを、あんスタはコミッション自体を禁止する内容です。
Skebが11月12日に前月の更新情報をアナウンスしたのは、二次創作ガイドラインに事後対応する手段の通達が主目的ではないか、と思いつきで想像しています。
というか裏でつながってんじゃねーの、新機能は仕込んでおいてタイミングを合わせて……というのはさすがに妄想が過ぎますかね。
※この話とは無関係のずっと昔のツイート。
個々の二次創作が公認されているかどうかを第三者が知る手段を提供する必要はないので、プラットフォーマーとコンテンツホルダの二者だけが状況を把握できる感じになる。どれを公式が認知したとか拒否したとかをパブリックにする必要はない
— なるがみ (@nalgami) May 28, 2019

でもでも俺タワーのツイートも11月12日……?そもそも企業同士で連携するのが珍しくもない普通のことでしょうか。
11月の新機能の実装予定
11月は下記の新機能が実装される予定です。
・帳簿データの出力機能(freee・MFクラウド対応)
・条件付き再送機能(クリエイターによる金額の修正、NSFWの変更、表示非表示の変更、資料不備の連絡)
・Twitterと関係なくフォローやブロックを設定・解除する機能
・DMで新着リクエストをお知らせする機能— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 12, 2021
予告なので簡潔に。実装されたら追記します。
>帳簿データの出力機能
クリエイターさんの確定申告用?
11/30:帳簿データ出力機能が実装されました。
>条件付き再送機能
>DMで新着リクエストをお知らせする機能
なるがみ氏の「Skeb今後やるかもリスト」に入っていました。
11/24:条件付き再送機能が実装されました。
>Twitterと関係なくフォローやブロックを設定・解除する機能
実装されました。
11月の変更
時系列順で行きましょう。
承認待ち~作業中があるクリエイターに追加リクエスト不可
私にはピンとこなかったのですが、否定的な反応が多くて驚いた更新。
あとリクエスト承認後にやっぱ追加って内容を変更するリクエストを送信してキャンセルしてトラブルになったケースがあったので納品後までリクエスト送れないようになりました
— なるがみ (@nalgami) November 12, 2021
予告なし&なるがみ氏からのアナウンスなので、重要度:低の扱いのようです。元々の仕様を知らないユーザーのほうが多いのではないでしょうか。
変更前は「自分の未承認があるクリエイターには新規リクエスト不可」。承認/キャンセル後に追加でリクエストができました。
出せますよー。同一クライアントから同一クリエイターへ未承認のリクエストを送れるのが1通までです。詳しくはクライアントガイドラインをご覧くださいー https://t.co/hKUXVLLCmY
— なるがみ (@nalgami) September 4, 2019
※現在はクライアントガイドラインにそれらしい記述がありません。結構前から無かった気がします。
変更後は「一人のクリエイターに一度にリクエストできるのは一件だけ」という感じ。納品/キャンセル後に次のリクエストができます。
私は少数の好きなキャラを複数の絵師さんに頼むタイプなので、正直言って影響ありません。ですがTwitterでは嘆く反応がちらほらありました。活用していた人が多いのでしょうか。

2021/11/30追記
規制解除されました。
昨日から検閲スタッフが1名増えたのでリクエスト連投規制は解除して全件手動チェックに移行します
— なるがみ (@nalgami) November 30, 2021
全件というのは連投以外もチェックするんですかね?
Twitterと関係なくフォローやブロックを設定・解除する機能
待望していた人が多い機能。
Twitterと関係なくSkeb上でフォローとブロックの追加と解除ができるようになりました。
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 15, 2021
Skebには、TwitterでフォローしているユーザーをSkebでも自動的にフォローする機能があります。非常に便利なのですが、自動フォローした場合はフォロー解除ボタンが押せませんでした。これによりTwitterで解除してもSkebではフォローのまま、手動で解除もできないという問題が起きていました。

今回の更新で、Twitterとは独立してフォロー解除ができるようになりました。
もうひとつの「ブロック」なのですが、これはよくわかりません。どこにもブロックボタンやブロック対象設定のようなものが見つかりませんでした。「Twitterと関係なく」なので、Twitterのブロックが反映されるわけでもなさそうですが……。
ひとまずは追加アナウンス待ちです。

Skebのブロックどこ…?
— ぬますけ (@numasuke555) November 15, 2021
2021/11/17追記:ユーザーページの左サイド(フォローボタンなどがあるところ)にブロックが追加されていました。
メモ:ユーザーページにひっそりと。 https://t.co/hGYfUDYZhD pic.twitter.com/xnz8rNIESj
— ぬますけ (@numasuke555) November 17, 2021
条件付き再送機能
11/24に実装されました。条件変更にチェックを入れると、理由を選択して知らせることができます。
クリエイターが受信したリクエストの内容を変更し、クライアントに再送を要請することができる「条件付き再送要請」機能が実装されました。
資料が閲覧できない場合やNSFWの設定ミスなどをクライアントに知らせることができます。 pic.twitter.com/pd2AWo0wHa— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 24, 2021

理由は一つしか選べません。複数選ばなければならないようなケースはSkebに不向きという判断とのこと。
クリエイターが
・リクエストの本文自体を変更したい
・本文を理解できない
・内容をより詳しく聞きたい
・複数の条件を変更したい
・一言添えたい
場合は、再送ではなくキャンセルして終わりにしてください。コミュニケーションコストが大きすぎてその案件はSkeb向いてないと思います。 https://t.co/57BZgSNVMP— なるがみ (@nalgami) November 24, 2021
帳簿データ出力機能
11/30に実装されました。クリエイター向けの確定申告用の帳簿出力機能です。
⚡️確定申告機能⚡️
帳簿データ出力機能のご提供を本日より開始します。
MFクラウド確定申告とfreee会計に対応した確定申告用の帳簿を出力します。
本機能はドージン・ドット・タックス(https://t.co/PjQ51bpvYs)の税理士が監修しており、Skebに関する税務はこちらの帳簿を読み込むだけで完了します。 pic.twitter.com/nT79deZJn5— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 30, 2021
ゼロタイム振込
こちらも11/30。元々クリエイターへの振り込み(売り上げの受け取り)の速さを謳っていましたが、世界最速になるそうです。
⚡️ゼロタイム振込⚡️
本日22時よりゼロタイム振込の提供を開始します。
ゼロタイム振込では出金申請後ただちにご指定の銀行口座に売上が着金しATM等ですぐに操作が可能です。
Skebでは請求書を送ったり振込を待ったり申請して何日も待つ必要はありません。世界最速の振込サイクルを目指します。 pic.twitter.com/kl29tTnhaF— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 30, 2021
ゼロタイム振込に関するご注意
・ゼロタイム振込をお使いただくには、ご指定の銀行口座がモアタイムシステム参加金融機関(https://t.co/i0uzlzBGm2)である必要があります。
・不正利用防止の観点から、ゼロタイム振込機能は利用実績のあるクリエイターの方から順次有効化させていただきます。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 30, 2021

その他のニュース
クリエイターエコノミー協会に加入
加入したそうです。
クリエイターエコノミー協会に加入させていただくことになりました。
Skebに登録されているクリエイターのほとんどは個人で活動されている方々です。
クリエイターエコノミー事業をされている企業の方々と協力して、クリエイターの方々が創作活動だけに集中できる環境づくりができればと思っています。 https://t.co/KzKAR6M3va— なるがみ (@nalgami) November 8, 2021
要約が難しい……。興味のある方は引用元へ。
本協会は、現在の社会実態にそった環境や支援の仕組みを整えることで、クリエイターの活動を促進し、日本が誇る文化や産業を育てていきます。
当協会は、「クリエイターが活動しやすい社会環境をつくり、その自由かつ安全な活動を促進する」をミッションに、クリエイターエコノミーの普及・促進とその活性化に向けた様々なアクションを実施していきます。
3周年アニバーサリー
2018/11/30にサービス開始したSkebが3周年となりました。おめでとうございます。
Skebは本日3周年を迎えました🎉
3年間の推移をグラフや統計でご紹介するとともに、2つの新機能であるゼロタイム振込と確定申告機能をツリーにてご説明します。Skeb 3周年!統計情報の公開と振込サイクルの短縮、ゼロタイム振込機能、確定申告機能のお知らせhttps://t.co/B4QU7X0ph9 pic.twitter.com/numWwuXha6
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 30, 2021
年表やグラフは見ごたえありますね。
Skebの年表をまとめてみました!
今年4月までは1名で開発・運営していた個人サービスでしたが、11月に組織の刷新を行い、現在10名の体制になりました。 pic.twitter.com/FzRpMfBT93— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) November 30, 2021

おわり
2021/11のSkeb更新情報はここまでとなります。
