2022年6月。改正特定商取引法の施行やSkebスタッフの増員で、リクエスト送信まわりの画面が大きく変わりました。
そのあたりについてまとめます。
目次
リクエスト確認画面
前月に「改正特定商取引法が施行されるので画面が変更されます」というお知らせがありました。
改正特定商取引法の施行に伴う画面変更のお知らせ - skeb_jp - Medium
2020年頃までは「送信前の確認画面・ダイアログは出さない」という方針でしたが、法改正を受けて準備していたようです。
基本的にクライアントがリクエストの送信を躊躇する要素は徹底排除する(忙しいかどうかはクリエイターが決める、クライアントが迷ったらとりあえず送る)方針なので、最終確認画面やリクエストの現在承認件数、承認率などは表示しません。
— なるがみ (@nalgami) July 11, 2020
新規リクエスト画面の送信ボタンが確認ボタンに変わり、確認画面が表示されるようになりました。
ブーストも確認あり
お知らせでは「サイト内のすべての決済において法定に定められる項目を記載した画面」とあります。
ブーストも確認画面が追加されていました。
最初から用意しとけと思わないでもないですが、嬉しい変更点でした。
リクエスト内容の人力チェック
同じく6月1日からの変更点。Twitterで反響の大きかった「人力チェック」。
チェック(検閲)スタッフの人数が倍になり、「AIによる機械的なチェックを廃止、最終判断を目視による人力確認に切り替えました」とのこと。
Skebでは6月1日よりチェックスタッフを2倍に増員し、AIによる機械的なチェックを廃止、最終判断を目視による人力確認に切り替えました。
NSFWではないにも関わらず、キーワードの誤検出により非NSFWのリクエストが送信できなかったような問題が解消されました。
これまでご迷惑をお掛けしました!— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) June 9, 2022
3月時点でスタッフは3人でした。倍なので6人になったようです。
モザイクチェック含めて規約とポリシー違反自体は日に数十件ぐらいあって24時間体制で3人の専属スタッフがチェックしてます。昔は僕一人でやってたけど、買収されてからは開発と日々の運営からは抜けて、会社の経営と大きな機能の策定だけやってます。
— なるがみ (@nalgami) March 11, 2022
24時間で3人って休みどうしてたんですかね?
誤検出の回避
「イエロー」のエロ、「グローブ」のグロのように、NSFWワードを含む単語が弾かれていました。
この誤検出が目視チェックによって回避されるようです。
間連記事:【Skebコラム】リクエストのNG&NSFWワード覚え書き
検出の厳密化
逆に今まで検出できていなかった違反も検出されるようになります。
今まで規約とポリシーに違反していたリクエストでも、検知できずに警告を受けていなかったものがございます。
規約とポリシーに変更はございませんが、人力確認によって、かつて警告を受けていなかったリクエストと同一のものを送信しても、新たなリクエストから警告を受ける場合がございます。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) June 9, 2022
望ましいことではありますが、しばらくは「前はリクエストできたのに!」という嘆きが発生しそうですね。
またクリエイターへのSNS公開やタグのお願いは禁止というのがアナウンスされました。
「公開しないで」はもちろん、「Twitter投稿時はこのタグで」とお願いするのもNGとなります。
Skebではクライアントの方が、クリエイターの方に対して、TwitterやPixivでの投稿を禁止したり、投稿をお願いしたり、投稿時にハッシュタグ等の任意の文字列を付与してつぶやくようにお願いすることはできません。作品の公開範囲はクリエイターの方だけが決めることができます。ご注意ください。
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) June 9, 2022
たいていは善意からのお願いで悪質性は低いと思いますが、「Skeb外の行動を指示する」ことになるので禁止せざるをえないのでしょうね。
ちなみにクライアントがTwitterに投稿するのは規約でOKです。クリエイターさんの許可不要と明記されています。
例外として、クライアントと紐づいたSNSのアカウントに限り、クリエイターの許可なく、データを添付してツイートしたり、プロフィール画像として使用することが可能です。
出典:クライアントガイドライン | Skeb 引用日付:2022/06/11
チェック対象は一部、タイミングは送信時と納品時
さすがに「全件やります!」は難しいみたいですね。
全数検査ではなく抜き取り検査とのこと。
現在Skebでは日間3,000件以上のリクエストが送信されており、人力確認が完了するまでの保留時間による利便性の低下を防ぐため、対象のリクエストを絞って確認しております。
人力確認はリクエスト送信時や納品時に発生し、運営による確認中の旨のメッセージが表示され、通常1時間以内に完了します。— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) June 9, 2022
リクエスト文は当然クリエイターさんに読まれます。公開作品なら納品後に他のユーザーにも読まれます。
それでも送った直後に画面の向こう側で人が読んでると思うとちょっと恥ずかしいですね。
非NSFWを一時的にNSFWにすることあり
非NSFWで依頼・納品されても、肌色が多いとかでNFSW扱いで納品完了されることがあります。
その後、目視チェックでNFSW指定が外れます。
また、非NSFWの作品につきましても納品時のデータによっては一時的にNSFWに設定される場合がございますが、これは人力確認中の一時的な処置であり、人力確認後、非NSFWへ再設定されます。
— Skeb (スケブ) (@skeb_jp) June 9, 2022
これは以前から実施されていた処理の気がします。たまにTwitterでそういう報告を見かけていました。
今回のタイミングで正式にアナウンスを、ということでしょうか。
NGワード・NSFWワードについて
最終確認が人力チェックとなりましたが、既存のNGワードなどのチェックはまだ残っているようです。
もともとは入力画面で表示されていたエラーメッセージが確認画面で表示されます。
ただ、エラーが出ていても送信ボタンは押せます。
送信自体はできて、人力チェックで本当にエラーか最終確認されるのかもしれません。
おまけ:エール・フォー・検閲スタッフ
かつて一人で検閲していた創設者さんの末路。
7つの海のあらゆる性癖のモザイクチェックし過ぎて何も感じなくなってしまった
— なるがみ (@nalgami) July 23, 2020
えっちイラストはモザイクチェックの労災で抜けなくなったので困るのじゃ
— なるがみ (@nalgami) August 13, 2020
6人(推定) の検閲スタッフさんの無事を祈ります。
本当に頑張ってほしい。
おしまい
確認画面と人力チェックの記事はここまでとなります。